2025年6月、札幌市東区で2~3歳の幼い女の子が、おむつ姿・裸足で路上をさまよっているところを近隣住民により発見・保護されました。
この出来事が発端となり、同年8月7日、女児の両親が保護責任者遺棄の疑いで逮捕されるという衝撃の事件が明るみに出ました。
育児放棄やネグレクトが社会問題となる中、今回の事件が浮き彫りにする課題とは何か、詳しく見ていきます。
事件の経緯と両親の行動
事件が発生したのは2025年6月25日午後2時ごろ。
平江黎遠容疑者(24歳)と妻の平江花音容疑者(25歳)は、未就学の娘を自宅に置き去りにして外出しました。
約1時間半後、午後3時半ごろに「おむつのみの女の子が歩いている」との通報が警察に入り、女児は無事に保護されました。
警察によると、女児は2~3歳で、発見時は裸足・おむつ姿という非常に危険な状態でした。
両親は警察の調べに対し、「買い物のために外出していた」と説明し、容疑を認めています。
放置時間は数時間程度と見られており、重大な育児放棄として捜査が進められています。

両親のプロフィールと背景
逮捕された平江黎遠容疑者は24歳の現職自衛官。
妻の平江花音容疑者は25歳で、パート勤務をしていたとされています。
共働きでの育児が常態化していた可能性があり、忙しい生活の中で育児への認識が甘くなっていたとも考えられます。
また、育児を支える家族や地域のネットワークが希薄だった可能性もあり、孤立した子育て環境が今回の事件につながったとも見られています。
なぜ育児放棄は起きたのか?
現代社会では、共働き家庭の増加により、育児と仕事の両立に苦しむ親が増えています。
特に若年層の親にとっては、経験や知識の不足から適切な育児判断が難しい場合も多く、今回のような放置行動に至ってしまうリスクがあります。
さらに、自治体や行政による育児支援体制の不十分さや、子育て家庭の孤立がネグレクトの温床となるケースも。
今後の再発防止には、社会全体での子育て支援強化が不可欠です。
ネット上での反応と声
ネット上では、この事件を受けて、
・「おむつ姿で路上を歩かせるなんて信じられない」
・「親としての自覚がなさすぎる」
といった厳しい声が相次ぎました。
一方で、
・「子育てが孤立しすぎているのでは」
・「自分も追い詰められた経験がある」
という共感の声もあり、現代の育児環境に対する課題意識も広がっています。
事件は単なる“親の責任”にとどまらず、社会全体の育児環境の見直しを迫るものとして注目を集めています。

まとめ
札幌市で発生した今回の育児放棄事件は、単なる家庭内の問題ではなく、社会全体の子育て支援体制に課題があることを示しています。
共働き家庭が安心して育児に取り組める環境整備、地域や行政によるサポート強化、そして子育ての孤立を防ぐ仕組み作りが急務です。
私たち1人1人が育児を「誰かの問題」ではなく「社会全体の課題」として向き合うことが、未来の子供たちを守る第1歩となるでしょう。
当記事は以上となります。
コメント